「うん!いくいくー☆」
この時、私に恐ろしい悪魔の手が忍び寄っていることを、
まだ知らなかったのだ。
カラオケに入って三時間ほど歌い終わったとこでカラオケを出ると、
一件のメールが入っていた。
それは母親からだった。うちの母親は夜の仕事をしていて、
帰ってくるなり私に愚痴をこぼすのだ。





「あんたなんか産まなきゃよかった!」
「私の前からきえてよ!!!」
「死んじまえ!」





などと言われる。はじめは言われることに抵抗はあったが、
最近になるともうどうでもよくなってきていたのだ。
だけど今日はいろいろなことが重なってイラついていた。





あの時、何であんなものに手を出したんだろう・・・
あんなものに手を出していなかったら今頃私の人生は
もっと違うものになっていたんだろうか。
そんな答えは誰にだってわからない・・・