「そう?だってあれから一年だよ?奈央が生まれる前だったから。」

「それもそうか。」
和輝さんは立ち上がって、グズる奈央をさとし始める。


「結婚式かぁ。たのしみ。」

「やっぱ松本のホテルで挙げるのか?」
「ううん。なんか、普通の生活送りたいんだって。」

あたしは出来上がったミルクを持ってリビングに行く。