そう言って一旦電話を切って、子供を抱き直す。

「どうしたの、奈央。お腹空いた?」

あたしはミルクを作るためにキッチンに行く。


電話で伝えられたうれしい出来事のおかげでテンションが上がり、フンフンと鼻歌を歌っていると、リビングで新聞を読んでいた和樹さんが顔を上げた。

「やけにご機嫌だな。どうしたんだ。」