「先輩!」

ゆっくりまぶたを開けて、焦点が合わないのかボーッと先輩が俺を見つめる。


「大丈夫ですか?」

やっと意識がしっかりしてきたのか、先輩が頷いて体を起こす。

「先輩…。」
俺は思わず先輩の体を抱き寄せた。