「覚えてる?」 「ん?」 優華がニコッと微笑み、2、3歩進んで振り向く。 「まだあたしたちが同じ会社員だった時に行った、旅行。」 ああ、あのことか。俺には思い浮かぶふしが一つあった。 「覚えてるよ。あの時確か、俺が飲み過ぎたんだっけ?」 ……………ーーーーーーーーーーーーーー