けど、優華は結局俺には振り向いてくれなかった。


「結構脈ありだと思ってたんだけどな…。」

独りぼそっとつぶやく。人混みのざわめきが、それをかき消した。


街は暖かな陽気に包まれて、幸せな雰囲気が漂っている。


でも、やっぱりまだ俺はそんな気持ちにはなれない…