「ところで…。」

キョロキョロあたりを見渡す卓人。ったく。

「山口先輩は来てねぇよ。第一、なんであの人が俺と必ず一緒だとか思ってんだよ。」

少しきつい言い方をしてしまった。けど、卓人は全く気にしてないようだ。

「え、だってうちの会社の中でも、お二人、仲いいって有名ですから。」