「…松本くん。」

玄関で靴を履いていると、後ろから声がした。


「ごめん、なんか怒ってる?」

「別に、怒ってませんよ。俺、朝はテンション低いんです。」

「…そっか。気をつけてね…。」
「…行ってきます。」