「ううん…いいの。」

先輩の声は、静かな部屋でやっと聞こえるほど小さかった。

「…もう寝ますね。おやすみなさい。」


俺はそっと先輩から離れて、部屋を出て行こうとした。

「あの…松本くん!」

「え…。」