振り返った先輩の顔は、泣きそうなくらい歪んでいた。

「せ…んぱ……!!」

気がついた時には俺の唇になにか柔らかなものが触れていた。

首に回された細い腕、俺に当たる華奢な体。


「…先輩…。」

「ごめん…っ…!」