「でも…」

「お願い…。」

ギュッと俺の上着を掴む先輩。

その姿に少しだけドキリとした。


「お願いだから…なにも聞かずに、かくまって…。」

今にも泣き出しそうなくらいか細い声で先輩は言う。

俺は黙って頷いた。