逆に彼女の髪は少し伸びていた。


彼女はオレの視線を感じたのか

「私の方がダメね。美容院にも行ってないの。」

と少し笑った。



「いいよ。あっこちゃんの髪サラサラでキレイだからさ。
その方がいい。」


「え~ホントに?でもキレイにしとかないと、タンタンに嫌われちゃうね。」


「…嫌いになんかならない。」


オレは真面目に答えた。




「うん…ありがと。
ね、当然ご飯まだだよね。」


「まだだよ。」


「どこか食べに行く?
私達が食事してたらどんな風に見えるのかな。親子?」



「年齢的には親子かもしれないけどあっこちゃん若く見えるから…ビミョー。
わかんねー。」



「そう?
ま、親子って事にして食べにいこうか!」