静かな教室に時計の針の虚しい音だけが響き渡る。

何この状況…
どうすればいいの?



まず、なんで隼人くんが勢いよく入ってきたのかもわからないし、なんでこんなに気まずいのかもわからない…
どうしよう…

隣にいる真陽ちゃんも、私と同じ事を思っているようで、気まずそうに下をうつむいていた。

「ひかるに話があって来た」

少しの沈黙を破って、
そうはなしたのは隼人くん

「話…?」

「帰りに話すから、とりあえず、、、
帰るぞ」

そういい、強引に私の腕をつかみ
ドアの方に歩き出した。

「ええ⁉︎ちょっ…!ま、真陽ちゃん、ばいばいっ」

私はいきなりの事に戸惑いながらも、
真陽ちゃんにばいばいと告げた


「ばいばい…」

私よりこの状況がよくわかっていないみたいで、放心状態になりながら、
軽くてをふって、カバンを持ちふらふらと教室を出て行った。