俺はどうしても何があったが知りたくなり、ナースの人に聞くことにした。
「すみません」
「はい?」
「あの…松田と成瀬は…どうして…事故ったんですか?」
「それは…とりあえず、今は別室から出てください」
俺はナースの人に言われるがまま、別室をでた。
…それは…って
ナースさん、戸惑ってたよな…
ひかるー
何があったんだよ…
「…悠くんっ」
後ろの方で俺が大好きな声が聞こえた。
「ひかる…」
「えへへ。一人寂しかったから悠くんに会いにきちゃった。」
そう言ってニコッと微笑む。
「っ…」
その笑顔は…反則だろ…
どれだけ俺をお前一色にするつもりだよ…
「悠くん」
ぎゅっ
「ひかる?」
振り向くと、
俺のセーターの裾を掴んで
うつむいていた
「手、繋ぎたい…」
耳まで真っ赤にして、俺にそういった。
「っ…ひかる、反則だろ…」
「ええ⁉︎私、何もしてないよっ」
「可愛いってこと」
俺は自然にひかるに手を伸ばし、
手をいわゆる恋人つなぎとかゆーやつで繋いだ。
「っ…か、かわいくないもん」
「ひかるは誰よりも可愛い」
って…おれなんてくせぇ言葉言ってんだろ…恥ずっ
「ごめん、俺なにいってんだろなーはは」
「悠くんに言われると…お世辞でも、とっても嬉しいよっ…」
さっきと同様で耳まで真っ赤に染めて
俺の手をぎゅっと握り返してきた
この子はどれだけ
俺を、惚れさすのだろうか。
「悠くん…あのね…」
「ん?」
「わたしね…あのね…」
さっきとは違い
明るい表情から暗い表情に変わり、
深刻そうに俺に何かを伝えようとしている。
なんかあったのか…?
「やっぱり、部屋にかえってからにするね?」
そういいニコッと微笑んだ。
だけど
その笑顔は無理やり作っているようにみえて、
俺は不安をかかしきれなかったが
部屋まで我慢しようと思い、
不安がっているひかるに
大丈夫だ、と伝えるように
ひかるの手をぎゅっと握った