「松坂ですけど…ひかる…成瀬いますか⁉︎」
「松坂さんですね!待ってました!こちらです!」

俺はナースに案内されて
別室に向かう

「ここです!」

名前の表札をみるとー

『成瀬ひかる』

「っ…ひかる…」

俺は名前を見て、
本当に事故ったんだと自覚した

ガラっー

「ひかる…っ!」

勢いよくドアを開けてはいると
そこには
ベッドで寝ているひかるの姿がみえた

「っ…ひかる!目を…目を覚ませ…俺がきたぞ…!悠斗だ…わかるかっ…?」

俺が呼びかけても
ひかるの目は開かない

「…たのむ!目を…さましてくれよ…」

その時、
かすかにひかるの瞼が開いた

「ひかる⁉︎」

今度は、しっかりと
瞼を開いて、
俺の方をみた

「…悠…くん…?」

かすかに聞こえるひかるの声が
ひかるを無事だと俺に伝えた

「…ひかる…っ!よかった…無事でっ…」

俺の頬に一筋の涙がつたった

本当に無事でよかった…
ひかる…

「悠くん…なか…ないで…?」

心配そうに俺をみつめるひかる。

「わた…しは…だい…じょぶだ…よ?」

無理やり笑顔を作って微笑むひかる

「ひかる…!」

ひかるがとても恋しくなり
俺は思いっきりひかるを抱きしめた

「ひかる!ひかる…っ!」

本当に無事でよかった…
ひかる…

「愛してる…ひかる…っ」

俺は力いっぱい抱きしめて
ひかるの耳元でつぶやいた

「っ…私も愛してる…よ…悠くん…」

顔を真っ赤にして照れながら
ぎゅっと抱きしめかえしてくれた。

ああ、本当なんでそんなに可愛いんだ…

ひかるはいつでも俺を魅力して
ひかる一色に染めるんだ。

「松坂さん。」

俺はナースさんに呼ばれて
ひかるの別室を出る

「松田隼斗さん知ってますよね?」

え…
隼斗…?

「はい…どうかしましたか?」

「状態が大変危険なんです…!このままだと…命が危険です…!」