…あか…るい…

…いぶ…だい…

ああ…みんなの声が聞こえる…


「あなた大丈夫⁉︎」

一人の女性に声をかけられて
目を覚ました。

あれ…私…

そうだ…私…
赤信号だった横断歩道に飛び込んでー
目の前にトラックが見えてー…

…あれ…なんで私生きてるんだろう…
目の前にトラックがいたのにー…

そこで私は気づいた

隼斗くんは…どこにいるの…?

私は周りを見渡すけど
隼斗くんらしき姿はみあたらない。

「あなた!しんじゃだめよ!大丈夫?声が聞こえる⁈しっかりして!救急車今よんでるから!」

さっきと同じ女性の声がした

私と同じ事故にあった人がいるー?

まさか…!

私は人混みの中をかきわけた。
間をすりぬけて行く間に
人の手がうっすらと見えた
やっと
たどり着いたとき

私は声を失った…

私の目の前にはー

血だらけになって倒れている
隼斗くんがいたー