どれぐらい歩いただろうか…

私たちはただただ
いつもの下校道を無言で歩き続けていた。

ちょうど信号が赤になり、
隼人くんと少し離れていた距離が
隣にそろった。

お互い、
何を言ったらいいかわからず
ただ信号が変わるのを今か今かとと待ち続けていた。

ちかっ

ちょうど信号が赤から青に変わって、
私が一歩歩き出した時、

「ひかる」

隼人くんの声が後ろから聞こえた。