隼人story


俺は馬鹿だ…

こんなことをひかるに言っても
ひかるを困らせるだけだと分かっているのに。

だけど、ひかるが見せる一つ一つの反応が可愛くて愛おしくなってー。
もっと、みたい。って思うんだ。

ーそんな俺は本当にずるい。

本当は、分かっているのに、
ひかるを離したくて。
悠斗に渡したくなくて。
そんなのワガママだってこともわかってるけど…

それでも俺はー…

「隼人くん…⁇」

ひかるが俺の顔を心配そうに覗き込む

ひかるのことを考えてたら、
思わず立ち止まっていたみたいで。
俺は、どれだけひかるのことがー。

「隼人くん…⁇かえろっか」

俺の前を歩き出したひかる。
俺からしたら小さくて、
とても可愛くてー。

だけど

こんなにひかるのことが好きなのに
好きなのに
好きなのに…

ひかるは…悠斗じゃなきゃだめで。
ひかるは悠斗のもので。

分かっているのに
自分の気持ちがどうしても止められなくなっていた。