………

「もーっ!!

美羽っ、怒っちゃ駄目でしょ。」


新仁が行った後すぐ、
黙ってステージの上に一緒にいた、
由愛がため息をつきながら言った。


「…そーだよぉ、東、可哀想じゃんかーっ!」


真璃も続いて言う。



「…何故だ?私は何一つ、
間違った事は言っていない。」


相変わらず無表情な美羽。



「だからっ、東がちょっと
怒ってたのはぁ…
理由もなくじゃなくって、
"ヤキモチ"なのッ!!!
凜と谷先生に対するねっ!」



「そうそうっ!
超、奥手な東がせっかくヤキモチ焼いて、
そのまま凜に告るかも…
だったのに!
何邪魔しちゃってんのよぉー」



「……それは、悪かった。」


・ ・ ・
珍しく謝る美羽。
(↑失礼;)

…ん??
ちょっと待って…っ!


東がヤキモチ?
あたしと谷に対して…?


 「えぇぇぇ!!ありえないッ!」



「ちょっとぉー!凜、声デカいっ…」


うるさそうに耳をふさぐ由愛。


「だ、だってッ、話がよめないんだもんッ!


新仁が、ヤキモチとか…告白とか…」


「はぁー…本ッッ当、凜って鈍感。
東は凜が好きなのっ。
だから、谷とのキスシーン見て
ヤキモチ焼いたんでしょっ!
あたしたちは、してるフリだって分かるけど、
東は本当にしたって
思ってるのかもよっ?」


真璃があきれた様子で言う。



いや、ありえないから…
絶対に、ありえないから!!!!!