話し方冷たいし…、
(美羽程じゃないけど。)

何か、
「上手くいって良かった」とか
棒読みだし...
あたし、何かしたっけ…?


「―――おい、東…一生懸命頑張った
凜に対して、
その言い方は何だ…?
ちょっと、冷たいんじゃないか。」


あ"!!
美羽が、
あの美羽が怒った…!!!!??
(話し方男っぽいけど。)


新仁は答えない。


「…あ、美羽、

新仁に――――」



"新仁に怒らないで"って
言おうとしたら、


「…まぁまぁ、美羽。

落ち着きなよッ♪

……東、衣装の片付けに
行かなきゃいけないんじゃない?

早く行かないと、
怒られちゃうよぉ!」


真璃が、明るい声でそう言った。
さすが、真璃…
なだめるの上手いな。



「……そうだな。西崎サンキュ...」


東は、そう言うと、
ステージから降りようと、階段の方へ向かった。


新仁が行っちゃう!
とにかく呼び止めなきゃ…


「しっ、新仁…!」


「…凜ちゃん、ステージは
高い位置にあるから、早く下りた方がいいよ。
もし、落ちたりしたら
大ケガじゃ済まないかもだし!」


「う、うんっ!ありがとう。」


――タンタンタンッ...


新仁はステージの上から下りていった。


いつもの優しい口調に戻ってたー!


と、とりあえず、
良かった…のかな?