あたしはその場に座り込んだ。
だだだ、だって!!!
カンペで
「KISS」を指示されてから、


すぐラストのシーンで…、


唇が触れる、後1cm!
ってところくらいまで
谷の顔が近かったしっ//

…きっと、
いや、絶対。


周りからは、
あたしと谷が本当にキスしたように
見えてるよぉー…
もお、最悪。


「「り――――んッ!!!」」



あ。由愛たちだ。
新仁もいる…。



「もー…
凛、探したよぉ…
まだステージの上にいたんだぁ、、、
ま、とにかく
おつかれぇ♪♪」」


「凛、お疲れ様っ!」


「ありがとう。
真璃、由愛っ。」


2人にお礼を言う。


「……凛、お疲れ。
なかなか
良い演技だった…、と思う....」


「美羽…あっ、ありがと!」

うわぁ…
美羽に誉められちゃったよ..

もちろん…
・ ・ ・ ・無表情で。


あ。あれ…?
新仁も、後ろにいるのに…
さっきから何も言ってくれない。
劇終わってから、
顔合わせるの初めてなのに...

 「あっ、新仁…!えっと、その…
いろいろ、ありがとうっ!」


「……別に。俺は何もしてないよ。
劇、上手くいって良かった。」


あ、あれ…?
何か怒ってる?