あたしは、先生がいなくなってしまった あの日から「色」というものを失った...


 あれ・・・っ?


 あたしの目、おかしいのかな?



 先生の奥さん、泣いているのに
 口角があがって
 笑っているように見える…。


 『っ…ひっく…ぅ。
  うぅぅ…っ。
  
  ひまり、パパに御焼香あげてきなさい。

  …ひっく…うぅ』


  「はぁい…」


 あの子やっぱり、先生にそっくり…