時間通りに登校して
教室に入った。
教室には半分以上の人がいる。
私は自分の席を確認する。
(真ん中の列の後ろから二番目か…。)
たいして
よくもなく、悪くもない
席だった。
鞄から教科書をとりだし
机の中へ入れていると
「浪瀬…き、らさん?」
ロングストレートの髪で
モデルさんみたいな女子に話しかけられた。
ぱっちりとした目、潤った唇、白い肌。
男子で嫌いな人はいないだろう。
「あ、うん」
なんで声をかけられたのか分からないのに
気付いたのか、
「私、波野 絵里。出席番号が前後だったし、友達になりたかったから。」
私はちょっと嬉しかった。
私はあまり