「久し振りじゃないよ!今何してるの?おばさんが連絡ないし住んでる所も電話番号もわかんないから心配してたんだよ!」 いきなりの早口といきなりの母親ネタで正直びっくりした。さっきまでの冷静さが一気に動揺に変わったのが自分でもよく分かった。 「まず、外に出よ!それから話そ!」 「うん、わかった。早く出よう!」 彼女は僕をずっと見つめていた。かなりの目力だ。その目力に耐えきれなかったので、僕はまず先に店を出た。少し心細かったので道路沿いに止めてあったバイクに触った。彼女が店から出てきた。僕は怖くて振り向けなかった。