私はまなとが休んだから学級通信という
誰もが見ないだろう紙を渡すって理由でまなとの家に乗り込んだ。

『まなとー、今日なんで休んだの?』


まなとはめんどくさそーに


「だるいからー。」


私にクッションを投げてきた。


「こらー、まなと。あんたマジダメね。華を見習いなさいよ。」


『ほんとだよね~。ねぇねぇ!!今度一緒に渋谷いこー!!』


私はまなとのママが大好きだった。

「え?いいけどー、華ママと行けば?」


あの人はそんな人じゃないからな…

『ママは渋谷とか行く人じゃないし、私、まなとママとおでかけしたーい!!』


まなとママは笑顔でじゃ、こんどいくわよ!っと気合を入れた。


まなとのママ。

私にはこの人に深いかかわりがあることをこのときは知らなかった。