私はこの女の子たちの悲鳴のような声が嫌いだった。

というか、人が期待している、何かを求めている、愛のある声が、嫌い。


『うっさいな...』


ボソッと呟いたその声は、またしても周りの音にかき消される。

それでいいのだ。

私のこのような言葉は聞こえなくていい。

むしろ聞こえてはいけない。

そんなのワタシじゃないから。

そんなの白木萌じゃ、ないから。