そして、錯乱しているのかおもむろに髪の毛を両手でつかみ引っ張り始めた。 「あぁぁああああぁぁぁっぁああああ!!!!」 莉乃……怖かったわね? そんな声をあげる莉乃、あたしは一度だって見たことがない。 でもね、大丈夫。 気が触れた莉乃だって、あたしの親友に違いないわ。 ねぇ、莉乃? あたしはね、どんな莉乃になったとしても一緒にいるわ。 離したりしない。 離れたりしない。