「まぁあ二度と行きたくは無いよね…」

「へぇ~…そんなになんだ…」

「うん、そんなにだよ。
ところでミホはどうしてココにいるの??」

人の病気には興味など無かったし、
何の病気か聞こうだなんて、
考えた事も無かった。


でもミホが、
どうしてココにいるのか気になった。
それ程までにミホは、
普通の人間に僕には見えたから。


でも後になって聞いた事を後悔した。


この世界の誰もが、
生きている価値を見い出そうと、
生きる術を探しているのに…

「私??…」

少しの沈黙を挟んだ後、
ミホは左腕の包帯を外した。