そして、南は優星に何も伝えることができないまま、転校する日を迎えてしまった。

「みーなーみぃー。…うっ、グス…」

莉菜が泣いている。

「…莉菜。
今まで、ありがとね。
本当に莉菜の優しさに、いっぱい支えられたよ。
本当に感謝してる。」

「うん…。
私も、南にはたくさん感謝してるよ‼」

そして、南は最後の思い出を作るようにクラスメート1人1人と、喋った。