「はあ!? 全然可愛くないじゃん!」
「可愛い可愛い」
あれ…?
私の話、してないですか?
違うよね。
うん。
この肩の手はなんとなくということで…。
「! 呪ってやる……」
ギロリ。女の人は私を睨み、去った。
「ごめんよ、昨日のガキ。いじめられても俺知らない」
男は悪びれる様子もなく、にっこり笑った。
その笑顔が更に憎たらしい。
「私の不幸体質はアンタのせいだったのか! 昨日帰ったら説教。学校でも説教。おまけに聞きたくもない声聞かされて、挙句の果てにいじめ!? もー! 嫌!! これ以上私の前に現れないで!」
「まあまあ。じゃ、これから俺の彼女ということで。よろしく」
「はあ!?」
「いやー、本命で告白しちゃって付き合わないわけにはいかないでしょ?」
「そんなの知らない!」
「俺嘘吐き呼ばわりされちゃう」
「されちゃえ! 私、アナタと付き合う理由がない! 付き合うなら好きな人とがいい!!」
「大丈夫。アンタのこと落とせる自信あるから」