みんなの顔が一斉に教室に入ってきた
人物の方を向く。

…そして、みんな時が止まったかのように、固まっている。

何故かって⁇それは…彼があり得ない程


………美少年だったから。


教室に入ってきた彼は、ペコッ、と頭を下げて「楢崎 通琉 (ならざき とおる)
です。よろしくお願いします。」
と、言って、もう一度、頭を下げた。

そして、みんな、我に返った様に、
拍手をしていた。

「じゃあ、通琉は、1番後ろの空いてる席に座ってくれ。」

「はい。」