部活を終えて家に帰って、家族に挨拶を
してから自分の部屋に行った。

そして、ベッドに倒れ込んだ。

なんかさっきから通瑠のことを考えて
しまって、ドキドキが止まらない。

この気持ちはなんなんだろう。

そこからお風呂に入って、夕飯を食べて
友達とメールをして勉強をして眠りに
ついた。

何をやっても通瑠のことばかり考えて
しまう。

その日は、夢にまで出てきた。

夢の中で、私と通瑠が手を繋いで笑い
あっている。

これが現実になればいいのにな、なんて
思ってしまった。

ピリピリピリピリーーーー

朝を知らせる目覚まし時計がなった。

でも、なんか、体が起きようとして
くれない。

そして、二度寝をしてしまった。

ピリピリピリピリーーーー

と、何回も鳴る目覚まし時計を止めて
時間を見て、私は、飛び起きた。

やば‼︎このまんまだと、遅刻しちゃう‼︎

パジャマから制服に高速で着替えて下に降りて行った。

家族から朝の挨拶がきて、適当に
答えて、すぐ自転車で家を飛び出した。

全力で、自転車をこいだおかげで、
HRの5分前についた。

急いで教室に行った。

勢いがあり過ぎて、教室の扉を
思いっきり開けた。

クラスのみんなは、こっちを一斉に
見た後、「おはよー」と挨拶がきた。

「おはよ。」と挨拶をして、自分の席に
つく。

ふぅう、疲れたー。

そしたら、通瑠が話しかけてきた。

「時間、ギリギリだったね。」

私は、昨日の夢のことを思い出して
少し、顔が熱くなるのがわかった。

「へへっ。二度寝しちゃって。」

「そーなんだ。っていうか、なんか
顔、赤いよ。」

「へ⁇」

ってか、顔、赤いの通瑠のせいだし。

私が言ったのと同時にくっつけられた
通瑠のおでこと私のおでこ。

そんなことされたら、もっと、顔が
熱くなっちゃうじゃん‼︎
ってか、今、すごく赤いと思う。

「なんか、熱、あるっぽいけど」

そー言われて、離れたおでこ。

それをちょっとさみしく思った……。


って、私、何考えてんだーーーー‼︎

バカだ。ほんと、バカだ……。

「保健室行こう」って言われて、
手を引かれた。

私は、強制的な通瑠の背中を追いかける
ことしかできなかった。