田中先生から隣になる人の名前だけは
聞いていたから、名前がわかった。

「はい?わ、わた、私⁇」

やっと気づいてくれたみたいだ。

「そう。」

「な、な、なんの用⁇」

なんか、ちょっと、可愛いとも思った
けどイラっときた。

「だーかーらー、教科書見せて‼︎」

だからの言葉を結構大きな声で言ってしまったことに気づいた時には遅かった。

「おい。そこ、うるさーい。」

時すでに遅しとは、この事を言うのだろう。

「「はい。すいません。」」

何故か、2人でハモってしまった。

そこから、美嘉さんに「なんで」と
聞かれたからまだ、持ってないからと
答えた。

2,3時間目の授業を適当に受けた。

4時間目の授業は、英語……。

俺は、英語が大っ嫌いだ。
めんどくさい。単語がいっぱいあり
過ぎて覚えられない。

そしたら、美嘉さんが授業中に紙に
何か書いて見せてきた。

内容を見ると……通瑠君のこと教えて

と、女の子らしい可愛らしい文字で
書かれていた。

俺は、美嘉さんからきた質問に答えた。

質問タイムが終わって、お昼、屋上で
一緒にご飯食べよう‼︎って書かれていた
から快く受け入れた。

そして、だるい英語の授業が終わった。

英語の先生が出て行ったら教室が
ガヤガヤとうるさくなっていった。

そしたら、美嘉さんが「行こう‼︎」
と言ってきた。

俺は、「うん。」と言って、2人で
廊下を歩いた。

あちこちから、ひそひそ話が聞こえて
くる。

こんなのが毎日だったら、すごく困っているだろうなと思った。

そんなことを思っていると屋上に
ついた。

美嘉さんが後ろを見て一瞬、睨んだから
なんだろうと思って、俺も振り返った。

そして、自分の目を疑った。

何故かって⁇ だって………

後ろに100人くらいの人がいたから。

ストーカーかな。まぁ、美嘉さん
モテるもんね。そー、思っていたら

「大丈夫だよっ‼︎」
って、美嘉さんが言った。

全然、この状況は大丈夫じゃないだろ
と、思ったけれど適当に返事をした。

そして、驚いたのはこの後……。

俺と美嘉さんは、座って昼食を食べた。

俺は、母ちゃんに作ってもらった弁当を
持参した。美嘉さんは、多分コンビニで
買っただろうパンを食べた。

そして、弁当のおかずの唐揚げを口に
入れた時、美嘉さんが立ち上がった。

そしたら、急に、ストーカーに対して、
大声で怒鳴った。

俺はびっくりして目を見開いて、
口を開けてしまった。

美嘉さんは、ストーカー達に怒鳴って、
俺がいる方へと向かってきた。

「ぶっ!ははは、あはは。」
と笑ってきた。

やっと俺は我に返った。

そこから、美嘉さんはずっと
笑いっぱなしだった。

そんな笑顔をみて、ドキッと心臓が
高鳴った。

こんな感じで笑うんだ。と、思った。
そしたら美嘉さんの事をもっと知りたい
と思った。

そして、美嘉さんにいろいろ質問した。

誕生日 7月 13日

血液型 俺と一緒の A B型。

などを質問した。

そしたら、「美嘉、美嘉さんじゃなくて
美嘉がいい!」と言われた。

俺はびっくりしたけど、「わかった。」
と、言った。だけど、美嘉も、俺の事、
君付けで呼んでいることに気がついた。

だから、「俺の事も呼び捨てでいいよ」
って言ったら、美嘉は、うん‼︎と、
うなづいた。

その仕草があまりにも可愛くて、
美嘉の頭をぽんぽんと撫でていた。

そして、5時間目を知らせるチャイムが
なった。

そこから俺たちは教室に戻って、授業を
受けた。