通瑠君は、大きな目をこれでもかって
くらい、見開いている。
その様子を見て、通瑠君に

「大丈夫だよっ」って声をかけたら

「ん?あ、あぁ。」って言ってきた。

「んじゃ、すわって、食べよ〜‼︎」

「うん。 あのさ、」

「ん?どうしたの?」

「これって毎日なの⁇」
って言ってストーカーがいる方を
指差した。

「え?あぁ、うん。毎日だよ。」

「こんな、人、いっぱいいるとこで
食べてたの⁇」

「んー。まぁ、そーだね。
でも、友達といつもは中庭で食べてた
から、そんなに気にも留めてないよ。」

「へ〜。なんか、すごいね。」

「まあ、ね。」

そう言って、わたしは、朝、コンビニで
買ってきたパンを食べた。

それを見て、通瑠君は、家で作ってもらったと思われる弁当箱の蓋を開けた。

中は、色とりどりだった。私も、明日
から、弁当にしようかなと思った。

私が、パンの二口目を食べようとしたら

「やっぱり、あの、2人付き合ってる
んだねー。」

「俺の美嘉ちゃんをとりやがって‼︎」

何故か、私の中にある何かが、

プツンッと音を立てて切れた。

私は立ち上がって、ストーカーが全員
見渡せる場所まで行って、って言っても
元いた所から1mくらいしか離れて
いないところだ。


そこから、深く息を吸って、

「てめぇら、静かに聞いてやったら
なんだそれ⁇マジ、ふざけてんのか?
ストーカーとかマジ趣味悪すぎなんだけど…。警察に訴えてあげようかな⁇」

ニヤッと不適な笑みを零した。

「ご、ごめんなさい。もう、絶対に
こんなことはいたしません‼︎」

「そう。次やったらそっこう、警察行きだからね♪」

最後には、満面な笑顔で言った。

そしたら、ストーカー達はすぐさま
帰って行った。

そして、私もさほど距離がない通瑠君の
所へと行った。

「ぶっ!はははっ、あはははっ‼︎」