《梨々華SIDE》

いつもの夜の診察時間になったので、勇大先生のところに向かう。

《診察室》

勇大「梨々華ちゃん。今日から、担当が新しくなる。」

梨々華「えっ?」

嘘でしょ。勇大先生じゃなくなったら、誰が見んの?

こんな病気だらけの体、見たい人なんていないと思うんだけど。

悠斗「梨々。久しぶりだな。」

えっ?この声って間違いなく悠くんだ。
それに、私の事を唯一、『梨々』って呼ぶのも悠くん。

梨々華「悠くん?」

勇大「そうだよ。今日から梨々華ちゃんの主治医は、悠斗だ。」

悠斗「そういうことで、よろしくな?」

悠くんなら、安心できる。中野先生の事も相談してみようかな?

梨々華「はあー。悠くんでよかった。」