「あっ、ごめんなさい!あたし妹の七星っていいます。どうぞ、あがってください。」


思わずみとれちゃった…。


はずかしい…。


「おじゃましまーす。」


「おー、藤森来たか。俺の部屋でやるぞ。こっち。」


「あっ、これ駅前のケーキ屋の。よかったらどうぞ。」


「駅前!?」


ここ、あたしの好きなケーキ屋だ!


「もしかして七星ちゃんもここの好きなの?俺も好きだから買って来ちゃった。」



どきっ。



”来ちゃった”って言う藤森さんは子どもみたいに無邪気に笑った。