「いや、それ俺じゃない。七星がちょっと心臓に持病があってな。一時期勉強するためにね。」


心臓病…。


あいつと同じ病気なのか。


「それってどのくらい悪いんですか…?」


「七星の場合はそんな悪くないから。」


「じゃあ、大丈夫なんだ…。」


よかった…。


「心臓病になんかあんのか…?」


「あっ…いえ…。」


「そっか。まあ、だからあいつの前で同情とかやめろよ。」


「わかってます。」


同情されるやつの気持ちは痛いほどわかるつもりだ。


「よし、やるか!」


「はい!」