【裕太side】
「はぁ…。」
「お前何回ため息つくんだよ。せっかく気晴らしに久しぶりのジム付き合ってんのによー。」
「だってさー、ミスするはすっげー怒鳴られてあげく、明日坂下先輩の家で企画作ることになるなんて…。」
「別に人間みんな完璧じゃねーんだから。そんな気にすんなよ。」
そう言って背中をバシって叩くのは同僚の結城太輔(ユウキタイスケ)。
俺はこの間大事な書類を間違ってシュレッダーにかけてしまった。
坂下先輩が運よくUSBに保存しておいてくれたから、なんとか大丈夫だったけど、俺はもちろん大目玉をくらった。