勝手に呼び出しといて偉そうに遅いなんて~!!
やっぱこいつ裏があった!

「勝手に呼び出しといて遅いって何よ! っていうか、態度違いすぎじゃない?やっぱり王子様キャラは作ってたんでしょ!!」

「ああそうだよ。あのキャラだと先生受けも女子受けも良いし?」

「最低!皆に言いふらしてやる!」

「俺の演技は完璧だし、お前がそんなこと言っても誰も信じないと思うけど」

「うっ……」

「やっぱお前、おもしろ…俺に歯向かう女なんて初めてだし。
仕方ねえから、俺のペットにしてやるよ。」

「はぁ!?なるわけないでしょ!?」

「ん?ペットはご主人様に従わないとダメだろ」

「ちょ…私はあんたなんかのペットじゃないし!絶対従わないんだから」

「あ?ご主人様に従わない悪いペットにはお仕置きしないとな」

「は?何よお仕置……んっ!」
 
何よお仕置きって!!そう言おうとした私の口は、あっけなく彼の唇に塞がれてしまった。

私が精一杯の抵抗をしたところで、男のコイツに勝てるわけもなく。

「んっ……はぁ…はぁ…」

やっと唇が開放されて、必死に息を整えていると、

コイツは息を全く乱すことなく、爽やかな笑みを浮かべながら

「決ーめた♪これからご主人様に歯向かったらお仕置きな」

そんな、恐ろしいことを言ったのだ。