生徒会室の前。どうすることもなく立っているとドアが急に開いて腕を引っ張られた。

比奈「きゃ!」

ドン!と背中をドアにぶつけて痛い背中。近くに誰かいる体温。そして以前嗅いだことがある優しいかおり。そう私の前には向坂先輩がいたんだ。

隼人「昨日サボったっていい度胸だな?」

さっきとは全然違った声で私に声をかける。先輩の顔が怖くて見れない。

隼人「また無視?本当いい度胸だこと」

背中にはドア前には向坂先輩。私は逃げるとこなんてなかった。