陽希は、ズボンのポケットから変なボタンを出し、愛実に渡した。
「なにこれ。押したら爆発しそうなものを渡すの?」
「それは、捕まった時に押して、すぐに向かうから」
愛実は、首をかしげる。
「殺されたらどうするの?」
陽希は、首を振る。
「いや、殺さない」
「何で?」
「……3000年に連れていかれる」
愛実は、震えている。
「私を連れてどうするの。何で私なの?」
陽希は、下を向いた。
「愛実は、第一級人間なんだ」
愛実は、首をかしげる。
「どうゆう意味?」
「簡単に言うと、奴隷。愛実を連れて行ったやつだけ自由に何でもしていいと言うのが第一級人間」
愛実は、しゃがんだ。
「何で私なの?奴隷なんてやだよ」
「大丈夫。僕が守るから」
愛実は、立ちだす。
「陽希。その3000年から来た人って何て言うの?」