「なぜ…か。愚問だな。まず、お前の服装だ。そんな服は見た事が無い。そして、もう一つ、その喋り方だ。京のものでは無い喋り方だ。江戸のものだろう」

(流石、鬼の副長…信じてくれるか分からないが未来から来たことを話すか…)


「まず一つずつ答えていこう。それと、もぅ一度いうが間者では無い。後、信じるも信じないも自由なので言うが…未来からココヘ来てしまったようだ。そして、この服装は未来の物だ。」

桜が淡々と言い放つと土方は眉をひそめて立ち上がった。

「そんな訳があるか!!!嘘をつくならもぅ少しマシな嘘をつけ!お前は怪しすぎる。」



やはり、信じては貰えない様だ。

「そうだね。そんな訳がある訳ないよ。信じて欲しいなら、なにか証拠があるなら別だけど。」


「そうだな…いきなりそんなことを言われても…証拠が無いと信じたくとも信じられ無いからな…」


(はぁ…やはり…)



「だから、言っただろう。信じるも信じないも自由だと。」



「さっさと吐け。お前は間者なのだろう?殺されたくなければ吐け。」


そう言いながら、土方は腰に差してある刀を喉元に突きつけながら言った。