休み時間の終わるチャイムが鳴った。

「そろそろ行こうぜ?立てるか?」

なぜか、優しかった。


教室に着いたら、黒板に相合傘が書いてあった。それも、私とカナの名前だった。

「誰だよ!こんな事書いた奴!」
私はブチギレた。


みんなザワつくばかり、興奮する私を見ていた。

誰も名を上げなかった。
ついに私は暴れ出した。

誰の机だか、椅子だかも知らずに蹴ったり、投げたり、暴れまくった。

教室の窓は割れていた。

カナは小さな体で怪我をしながらも、私を止めた。

静まり返った教室に先生が来た。

先生は呆れていた。このような事は、このクラスだけで、何回も起きていたらしい。
それに関わっている人はカナだけだそうだ。

それは全部みんながカナのせいにしているから、カナはみんなに嫌われていたんだ。



カナは毎日、アイツらに脅されていただけだった。

転校してきた日だってただ私を追い出す為の攻略だったんだ...

カナ以外全員クズだ...。クズ以下だ。