「お嬢ー!!!」
ドスの効いた声が響く
毎朝これで起こされる
「……うるせぇっ!朝から耳障りなんじゃっぼけぇー!!」
寝起きの悪さから口が悪くなってしまう
「お、お嬢…」
お、おい、待て、
毎朝のことなのに目の前の厳つい男は涙目で声も弱々しい
「わ、悪かったって!てか、毎朝のことなのに慣れろよ」
そお言ったのにこの男田沼(たぬま)は涙目のまま
幼い頃から一緒にいるのに一向に慣れない
ていうか、この組の連中全員がなれていない
「それでもうちの組員か!」
怒るとまたしゅんっとなってしまう
「いつまでも弱ってんじゃねぇよ!さっさと行くぞ!」
毎朝のことだが疲れる
長い廊下を歩いていると
「お嬢おはようございやす!」
「おはよう」
組員達が挨拶を交わしてくる
うちの組は全国で№1の組 新城
今は父親が6代目だが時期にあたしが7代目を継ぐ
弟もいたりするが、あたしが継いだ方が弟の好きなことをすることもできるし
なんせ、危険な目に合わせたくない
自己満足なんだろうがな、
あたしの方がこの世界にあってる