岐阜県に着き、今度は全く違う場所に集合だった。
会場はセミナーホールの地下らしく、たどり着くとパーティー会場のような催しだった。
中にはステージが奥にあり、いくつかの丸いテーブルに置かれた料理、少し暗めのお洒落っぽいバーのような雰囲気、僕よりも先に何人か集まってるらしく、僕もそこにおかれたワイングラスを手に取った。
正体不明の企業だったが、豪華な食事会から仕事の始まりらしい。
誰かに声をかけてみようかな、と思った矢先、目に飛び込んだのは黒いコートを羽織った超渋い顔の男だった。
来て早々タバコをくわえており、孤高といったオーラをかもしだしている男の中の男といった感じの風貌だった。
この人に、声をかけてみようかな…。
「あ、あのぅ。」
ジロッ!
!!??
僕が声をかけるやいなや、その男は鋭い目つきでこちらを睨んできた。
「す、すいません!!」
僕はすぐ謝ってしまった。