「早く帰れ!」




「最後の悪あがきよ。」




モヤモヤする
こんな自分嫌だ



「由菜?」



藤堂さんは帰ったのか いつの間にか隣に水城さんが居る
はっとして 止まっていた手を動き出した




「あ・・  これ片付けたら帰りますね。」




顔を見ずに言う私
今は顔を見れない
見るのが怖い




「由菜。」




何か言いたそうなのは わかるでも
聞きたくない




お皿を拭きながら 聞こえないふり