「だって、、だって、、人を好きになって、傷つくのがすごく怖いんだもん。私さ、まだ長谷部君のこと好きかもしれない。だって、忘れられないもん。忘れようとしたのに。やっぱだめだった。ハハっ…呆れちゃうよね、迷惑だよね…」

とうとう話してしまった。
もう涙がぼろぼろと出てきて止まらない。息をするのも苦しいくらい。

「比野宮…俺は…」

「もぉいいの!私の片思いで終わらせるから。ごめんね!じゃあね!」

「お、おぃ!」

長谷部君の呼び止める声も無視して、走って帰った。
家に着いて、自分の部屋に入り止まったはずの涙がまた次から次へと出てきた。

ほんと、もうこの気持ちは終わりにしよう。でも、できるのかな…。