お金を払って店員さんに再びお礼を言ってから国道を歩き出す
スズランが少しでもきれいな状態でいるように
そっと大切に持ちながら
でも早足で国道を歩く
シュッと音を立てて自動ドアが開き、うす暗い屋内に入る
人気はなく、閑散としたそこを進んでいくと
「あら、こんばんは。北河さん」
今開けようとしていたドアが開き、見知った顔が出てくる
北河を見つけるとふわりと笑う
「こんばんは。…もう面会時間終わっちゃいましたよね」
「まあ、ね。でも北河さんなら大目に見てあげる」
そう言ってどうぞ、とドアを開けて横に避けてくれる
「ありがとうございます」
礼を言いつつ室内に入ると白を基調とした小さな部屋の中に一人の女性が眠っている
「結衣」
思わず口が動く
何度見ても変わらない姿
変わったことと言えば、ちょっと痩せたこと、そして
「髪、切ったんですね」
振り返って尋ねると
スズランが少しでもきれいな状態でいるように
そっと大切に持ちながら
でも早足で国道を歩く
シュッと音を立てて自動ドアが開き、うす暗い屋内に入る
人気はなく、閑散としたそこを進んでいくと
「あら、こんばんは。北河さん」
今開けようとしていたドアが開き、見知った顔が出てくる
北河を見つけるとふわりと笑う
「こんばんは。…もう面会時間終わっちゃいましたよね」
「まあ、ね。でも北河さんなら大目に見てあげる」
そう言ってどうぞ、とドアを開けて横に避けてくれる
「ありがとうございます」
礼を言いつつ室内に入ると白を基調とした小さな部屋の中に一人の女性が眠っている
「結衣」
思わず口が動く
何度見ても変わらない姿
変わったことと言えば、ちょっと痩せたこと、そして
「髪、切ったんですね」
振り返って尋ねると