笑ったところがすごくかわいい

「はい、これ」

にっこりと笑いかけ結衣に自販機で買ってきたであろういちご牛乳を差し出す

「ありがとうございます」

満足げに頷いて結衣の隣に腰を下ろす

身長が高いはずなのに、いちご牛乳をすする姿はなぜかかわいらしい

その姿に小さく笑ってから結衣もいちご牛乳に口をつける

「最近、どう?」

「まあまあですかね」

へへっと苦笑しながら答える結衣の本心を彼女は見抜いているような気がした

「それは順調ってことでいいかな」

ブラウンの澄んだ瞳を向けられ、結衣は少し考えた後静かに首を振る

「昨日、裕君と喧嘩しちゃって」

私が悪いんですけどね

「お、恋する女の子の悩み、聞こうじゃないの」

一気に医者の雰囲気から抜け出した彼女が組んだ脚の上に頬杖を突いて微笑んでくる