「キャンギャルが出来たなら出来るでしょ〜?」

遊び慣れてる感じの男の子がそう言い寄ってきた。

嫌だ、近寄らないで!!

こういうチャラチャラした奴は嫌いだ…



「ヤメロ!」

その子が私の腕を掴もうとした瞬間。

拓海くんは私を守るように腕を出して遮った。



「僕がやれば、いいんでしょ?」

口調は穏やかでも、拓海くんの目は鋭く、怒り狂っていた。

「真由ちゃんがするキャンギャルは、僕専用だから。
お前らにグダグダ言われる筋合いはないよ」



一瞬、シーンと静まり返る。